“お客様からの「次もよろしく」という言葉が一番嬉しい”
入社動機
就職活動では業界を絞らず、食品メーカーや金融機関、商社など多くの企業を受けました。確か、40〜50社にエントリーシートを送ったと思います。ちょうどリーマンショック後のタイミングだったので、なんとか内定を取るために必死でしたね。
ただ、そんな経験をしていくにつれて、《多くの人と関わりたい》、《社内外問わず、関わっていく人たちと一緒に成⻑をしていきたい》という気持ちが強まっていき、それらを達成できる業種は商社だと感じ、興味を持つようになっていきました。
選考が進むにつれて、建物に携わる仕事や普段は入ることのできない建設現場に足を踏み入れることができる点などにワクワクを感じ、志望度合いはますます高まっていったわけですが、そんな志望度がMAXに達したのは実際の職場の雰囲気を感じられる場を設けていただいたことがきっかけでした。
同行させていただいた上司や先輩の方々がとても親切で、2つの営業所にお世話になったのですが、どちらも明るくて良い雰囲気だったんです。先輩たちに話を聞いてみると、建築の知識については「入社時点では必要ない」「俺たちもなかったらから大丈夫」とのこと。だったら「自分でもできるかな」という気持ちになり、不安がなくなりました。そんな経過があったからこそ、内定の連絡をいただいた瞬間に入社を決めましたし、 入社後のギャップなども特に感じなかったですね。
入社当時の思い出
入社当初は、とにかく上司や先輩に遠慮せずに質問するようにしました。先輩たちが忙しく働いている様子を見ると「今、質問しても大丈夫かな…」と二の足を踏むこともありましたが、「ここで躊躇したら負けだな」と思って積極的に行きましたね。何も知らない新人のまま、いつまでも周りに迷惑をかけるのが嫌だったんです。先輩たちも質問をすれば手を止めて丁寧に教えてくれたので、着実に知識を増やすことができました。
また、仕入先となるメーカーの方々にも自分から質問したり、実際に現場に同行していただいて知識を吸収しようと工夫しました。やっぱり商品のことはメーカーさんのほうが詳しいので、学ぶことがたくさんありましたし、実際に顔を合わせてコミュニケーションをとることでメーカーの方々との関係構築にもつながりました。
営業2年目になると、お客様のもとに一人で訪問し販売・提案する機会も増えていきました。ですが、上司や先輩に確認せずに見積を出してしまったり、誤った方法で請求を処理してしまったり、仕事を経験すればするほどミスを連発してしまう、そんな時期でもありました。きっとわかったつもりになっていただけで本質をしっかり理解できていなかったんだと思います。その都度上司から指導をいただいたわけですが、失敗を恐れずに経験を積むことは大事だけど、ミスは自分だけに不利益をもたらすものではなく、お客様に対しても迷惑をかけるものだから、同じミスを繰り返さない取り組みも大事だと言われたことがすごく印象的で、部下を指導する立場になった今は同様の指導を部下にしています。
仕事のやりがい
1つの現場が終わったときに、お客様から「次もよろしくね」という言葉をいただき、実際に次の現場でも声をかけていただけたときが一番嬉しいですね。リピートで仕事を任されるということは、自分を信頼していただけたということですから、営業として大きなやりがいを感じます。
私がお客様と信頼関係を築くために心がけているのは、「失敗したときこそ素早く対応する」こと。この仕事をしていると、コミュニケーションミスが原因で「届くと思っていた商品が来ていない」といった問い合わせを受けることがあります。そんなとき、「聞いていません」とお客様に反論したところで何の意味もありません。商品が届いていないのは事実ですから、自分がそのときに何をしていようが作業を止めて、最優先で商品を届けるようにしています。こういう対応が大切だということは、決して誰かに教わったわけではなく、先輩たちの仕事ぶりを見ていて自然と身についたことだと思います。
会社の雰囲気・職場環境
入社前は、「営業は個人の仕事」というイメージを持っていましたが、当社ではフォローし合うのが当たり前というか、いつも周りに助けられながら仕事をしている実感があります。たとえば、自分の担当顧客のもとに急いで商品を届けないといけないという場合、どうしても自分で届けに行けないこともあります。そんなとき、周りに相談すると「代わりに行くよ」「そっちは自分が行くから、代わりにこっちの作業をお願いできる?」といった感じで、嫌な顔をせずに快く引き受けてくれるんです。「困ったときはお互い様」という気持ちを全員が持っているから、仕事を押し付け合うような雰囲気は一切ありません。
今では多くの後輩ができ、自分もフォローに回ることが多くなりました。先輩として気軽に相談してもらえる関係づくりを普段から大切にしていますし、忙しいときでも「話しかけにくい雰囲気」が出ないように気をつけています。自分ではそんなつもりがなくても、入社当時の私のように気後れしてしまう後輩もいると思うので、自分がどう見られているかはいつも意識するようにしています。